其の686:モキュメンタリーの先駆け?「スパイナル・タップ」

 本日、東京も桜の開花宣言がありまして・・・いよいよ春ですなぁ。花粉症がキツいのが嫌だけど(苦笑)。

 そうそう、先日ティム・バートンの最新作「ダンボ」を観ました。オリジナルアニメを大胆に脚色して・・・まさに「バートンによるバートンの映画」!ダニー・エルフマンもいつもの曲調だから、ファンとして安心して観ていられた(笑)。公開前&情報統制で余り書けませんが・・・クライマックスの展開が、スピルバーグの超大ヒット有名作に似ている事だけは書いておきます🎵

 あと何度も書きマスが、このブログの正式タイトルは「本当に面白い映画、教えます!」なのでヨロシクで~す(「カメ止め」の女の子の真似)^^。

 

 ようやく「本題」。今回取り上げるのは・・・長い間日本では上映されず、昨年になって、ようやく劇場にかかった映画「スパイナル・タップ」(’84・米)であります(遅すぎるっしょ)。「スタンド・バイ・ミー」、「ミザリー」他で知られるロブ・ライナーの監督デビュー作にして<カルト映画>(笑:このブログの傾向^^)。更に言うなれば今作、昨今ホラー映画でよく使われている"モキュメンタリー(嘘っこドキュメンタリー)"形式が80年代にしてとられているのだ(驚)!といって「モキュメンタリー第1号作品」が何なのか・・・は自由時間が多い人に任せる事にして(筆者は常に多忙なのよ)この事実を"記録"するのが、今回このブログを書く役割である。

 

 ドキュメンタリー監督(←ロブ・ライナー自作自演。若い!)が60年代に結成されて人気を博すも、今や少し落ち目となったイギリスのロックバンド「スパイナル・タップ」(勿論、架空)が久々に行う全米ツアーの模様を舞台裏まで密着。ところが最新アルバムのジャケット写真の変更騒動に始まり、次々とトラブルに見舞われる。マネージャーたちとも喧嘩別れしてしまい、果たして、バンドの行方は・・・!?

 

 ・・・メジャーな俳優さんが出演していないので、ロブ・ライナー以外の名前は割愛&真面目に粗筋を書きましたが・・・これ<コメディー>です!!昨年の大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」をイメージしてはいけない(笑)。数々の「バンドあるある」と合間に入る「ミュージシャンが言いがちなインタビュー」で構成。アマにしろプロにしろ、バンド経験者ならすげー笑えると思う。バンド経験のない筆者でもちょいちょい笑えたから^^。後の作品を考えると・・・あまりロブ・ライナーっぽくないデビュー作とは言えそう。

 コメディーとはいえど、各地で行われるコンサートの様子は臨場感抜群のカメラアングル&編集!バンドの変遷を辿るのに、嘘のテレビ番組まであえて映像化する拘り具合(ロブ・ライナーの才気を感じる)。加えて実際に楽器を演奏するキャスト陣が何気に音楽(特にロックやヘビメタ)の本質を語る辺りが現在でも映画ファンのみならず、コアなロックファンからも高く評価される所以だろう。

 

 とりあえず見て!としか言えないよね。書くまでもなく、劇中の楽曲もいいよ!但し、歌詞は下ネタばっかりだけど(爆笑)。最後には日本人にはあっと驚く展開になるので、そこら辺も是非お愉しみに。 

 

 そういや最近、ロブ・ライナーは・・・何してんだろ??